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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 眼感染症診療ガイド II.診断・治療のポイント 眼内炎

術後眼内炎―緑内障術後眼内炎

著者: 齋藤圭子1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.253 - P.257

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はじめに

 緑内障手術後にみられる晩発性眼内炎は,20世紀の初めからElliot1)によって濾過手術の合併症として報告され,注意が喚起されていた。その後,緑内障手術はScheie法などの全層濾過手術法から線維柱帯切除術への手術法の変遷と線維芽細胞増殖阻害薬併用が行われるようになり,こうした併用療法を含む眼内炎の発症との関係について検討が行われるようになってきた。

 緑内障術後の感染症は,bleb-related ocular infectionやbleb infectionといわれ,一般的には,緑内障術後しばらく経過した後,術後眼内炎として発症し予後が不良であるとされてきた。しかし,1994年にBrownら2)が病態と予後の関係から,➀ 濾過胞炎(blebitis)と,➁ 眼内炎(endophthalmitis)とに区別するよう提唱した。術後眼内炎は,手術中にその原因菌に感染し発症するものであると考えられるが,今回,濾過胞炎と眼内炎を広義の意味で緑内障術後感染症として扱い,臨床的特徴と治療について述べることとした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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