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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

特集 眼感染症診療ガイド III.検査・治療の基礎知識

眼感染症の外科的治療

著者: 秦野寛1

所属機関: 1ルミネはたの眼科

ページ範囲:P.270 - P.274

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はじめに

 眼感染症の外科的治療は,組織内の感染微生物の可及的除去による感染の終焉が最終目標である。次には炎症反応の軽減が目標になると思われる。ここでは改めて,眼感染症を全体的にみて,そもそも眼感染症のなかで外科的治療はどこの部位で,どこまで可能かを考えてみたい。結論的にいうと,緊急重篤性から外科的治療が不可欠なものは細菌性眼内炎(硝子体膿瘍)であり,慢性的難治性から最終的感染根治に外科的手段が不可欠なものが涙器感染症(涙小管炎,涙囊炎)である。それ以外の疾患は,必要性からは比較的に後順位である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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