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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻12号

2003年11月発行

臨床報告

先天緑内障の視力予後

著者: 小坂晃一12 大竹雄一郎2 谷野富彦2 真島行彦2 小口芳久2

所属機関: 1埼玉社会保険病院眼科 2慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1695 - P.1698

文献概要

要約 手術を行った先天緑内障16例25眼について,視力の転帰を検索した。男性8例,女性8例であり,両眼性9例,片眼性7例であった。発症年齢は16.5±25.0か月,観察期間は13.9±5.6年である。症例の内訳は,1歳未満で発見された原発緑内障9例15眼,1歳以降に発見された発達緑内障2例4眼とス夕ージ・ウェーバ症候群5例6眼である。13眼(52%)で最終手術時の矯正視力が0.7以上であった。3眼で視力が0.1未満であり,生後6か月未満の発症,瞳孔領角膜混濁,3回以上の緑内障手術歴が共通していた。片眼発症の先天緑内障7眼中6眼で0.3以上の視力が得られた。術後早期からの積極的な弱視治療が最終視力の向上に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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