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コロイデレミア
著者: 山崎伸吾1 根木昭2
所属機関: 1東邦大学附属佐倉病院眼科 2神戸大学大学院医学系研究科実践医科学領域器官治療医学講座眼科学分野
ページ範囲:P.1765 - P.1765
文献購入ページに移動コロイデレミア(choroideremia)はX染色体性遺伝であり,母親が保因者になり男子に発病する。本症は1872年Mauthnerにより最初に報告され,choroideremiaは「脈絡膜の欠如」という意味があるが,実際には「欠如」ではなく進行性の変性疾患である。網脈絡膜萎縮を広く記録するため後極部より中間周辺部までパノラマ撮影を試みた。脈絡膜毛細管板の萎縮によりフルオレセイン蛍光眼底造影では普段観察されることの少ない脈絡膜中大血管を,あたかもインドシアニングリーン蛍光眼底造影像をみているかのごとく観察することができる。
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