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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻13号

2003年12月発行

文献概要

臨床報告

無散瞳下眼科検診における検出率

著者: 野村征敬1 清水律子2 村上智宣3 添田祐4 今田昌輝5 溝手秀秋5

所属機関: 1公立みつぎ総合病院眼科 2広島赤十字病院眼科 3さくら眼科 4北九州総合病院眼科 5広島大学大学院医歯薬総合研究科視覚病態学

ページ範囲:P.1815 - P.1818

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要約 目的:広島県の某総合病院で行った人間ドックでの眼疾患検出率の報告。方法:過去6年間に総計1,815名が健康診断を受けた。年齢は21~87歳(平均49歳)であった。眼科検診では,眼圧と視力測定,細隙灯顕微鏡による前眼部の診察,無散瞳下での倒像眼底検査を実施した。結果:高血圧動脈硬化性眼底が4.79%,白内障が4.19%,視神経乳頭陥凹の拡張が1.43%,高眼圧症が0.66%,格子状赤道変性が0.88%,黄斑変性が0.28%に発見された。結論:病院が山間部にあり,受診者の多くが自家用車で来院するために無散瞳下での眼底検査を行ったが,眼底周辺部や黄斑疾患の検出率が実際よりも低いと推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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