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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻13号

2003年12月発行

臨床報告

眼内組織の病理組織学的検索により診断が確定したサルコイドーシスの1例

著者: 村瀬耕平1 後藤浩1 山内康行1 臼井正彦1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1823 - P.1826

文献概要

要約 目的:硝子体手術で採取した眼内組織の病理学的検索でサルコイドーシスの診断が確定した症例の報告。症例:51歳の女性が十数日前からの霧視と飛蚊症で受診。両眼に豚脂様角膜後面沈着物,虹彩と隅角に結節,眼底に蝋様の滲出斑があった。ツベルクリン反応が陰性である以外に全身検査で異常はなかった。初診から45か月後に黄斑上膜による視力障害が左眼に生じ,硝子体手術を行った。結果:採取した黄斑上膜に付着する硝子体混濁から,巨細胞を含む類上皮細胞肉芽腫が検出され,サルコイドーシスの診断が確定した。結論:全身検査所見がサルコイドーシスの診断基準を満たさない症例でも,眼内組織の病理学的検索で確定診断が得られる事例がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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