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連載 あのころ あのとき 26
早期発見のためのスクリーニング
著者: 湖崎克1
所属機関: 1湖崎眼科アクティ大阪分院
ページ範囲:P.116 - P.118
文献購入ページに移動 何故スクリーニングに打ち込んだか
私が,わが国で始まったばかりの近代斜視・弱視学に興味を持ち出したのは,昭和34(1959)年頃である。当時この領域では弓削経一先生,中川順一先生などの大御所に加え,原田政美,稲富昭太,足立興一,渡辺好政先生らバリバリの研究者が大活躍の時期で,その方たちの討論を聞いていて,彼らにはとても太刀打ちできず,議論の中に入ることすら自分の力ではかなわないという実感があった。そこで私は自分の存在価値をみつけるために考えたのは,“個々の困難な症例を追求することも大切ではあるが,斜視・弱視の患者を大きなマスでとらえることが多くの患児の幸せになり,この領域の広い発展につながるに違いない”ということだった。そして私は斜視・弱視および小児眼科にかかわるスクリーニング,集団検診に自分の仕事の軸足を置くことにした。
私が,わが国で始まったばかりの近代斜視・弱視学に興味を持ち出したのは,昭和34(1959)年頃である。当時この領域では弓削経一先生,中川順一先生などの大御所に加え,原田政美,稲富昭太,足立興一,渡辺好政先生らバリバリの研究者が大活躍の時期で,その方たちの討論を聞いていて,彼らにはとても太刀打ちできず,議論の中に入ることすら自分の力ではかなわないという実感があった。そこで私は自分の存在価値をみつけるために考えたのは,“個々の困難な症例を追求することも大切ではあるが,斜視・弱視の患者を大きなマスでとらえることが多くの患児の幸せになり,この領域の広い発展につながるに違いない”ということだった。そして私は斜視・弱視および小児眼科にかかわるスクリーニング,集団検診に自分の仕事の軸足を置くことにした。
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