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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (2)

マイボーム腺炎とマイボーム腺炎角膜上皮症の検討

著者: 山田利津子1 上野聰樹1 宮本豊一2 山田誠一3 糸川英樹3

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学講座 2聖マリアンナ医科大学細菌検査室 3東京医科歯科大学大学院国際環境寄生虫病学講座

ページ範囲:P.253 - P.257

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要約 過去2年間にコンタクトレンズ装用者13,492名を検索し,炎症所見を伴うマイボーム腺炎が5,712名(42.3%),マイボーム腺炎角膜上皮症が1,722名(12.8%)にあった。マイボーム腺炎は,標準型ソフトコンタクトレンズ装用者の73.2%,2週間頻回交換終日装用ソフトコンタクトレンズ装用者の64.7%,全体では52.1%にあった。角膜上皮症は,標準型ソフトコンタクトレンズ装用者の24.4%,標準型ハードコンタクトレンズ装用者の18.7%,全体では13.1%にあった。細菌検査で238例の検体中183例に好気性菌が検出され,内訳は表皮ブドウ球菌58.4%,黄色ブドウ球菌22.0%,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌16.8%であった。角膜上皮症への進展は,コンタクトレンズの不適切な取り扱いが大きく関係していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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