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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻3号

2003年03月発行

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (2)

同一患者の両眼におけるアクリルレンズおよびシリコーンレンズの術後経過

著者: 松井英一郎1 有澤武士1 堀田一樹1

所属機関: 1亀田総合病院眼科

ページ範囲:P.267 - P.270

文献概要

要約 白内障手術を45例90眼に行い,各症例とも1眼にアクリル眼内レンズ(IOL),他眼にシリコーンIOLを挿入した。年齢は39歳から90歳,平均70.1歳であった。アクリルIOLは3.5mm強角膜切開から鑷子で挿入し,シリコーンIOLは3.0mm強角膜切開からインジェクタで挿入した。術翌日の視力は,シリコーンIOL挿入眼で有意に改善した。惹起乱視は,術後1か月以外ではアクリルIOL挿入眼のほうが有意に大きかった。これらの所見は70歳以上の患者で顕著であった。眼圧,予想屈折値との差,後発白内障は両群間に差がなかった。高齢者では切開創が小さく,ストレスが少ない術式を選択すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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