文献詳細
特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (2)
文献概要
要約 2001年までの5年間に当科で遭遇した未熟児網膜症を回顧し,1996年までの2年半の前回の状況と比較した。5年間に新生児集中治療室(NICU)に入室した患児1,082名の14.3%に未熟児網膜症が発症した。前回の発症率は16.2%であり,両者間に有意差はなかった。平均在胎期間は前回よりも短縮し,平均出生体重は減少していた。未熟児網膜症の病期は,2,3,4,5期がそれぞれ47.1%,47.1%,3.9%,1.9%であり,重症例の割合が前回よりも増加していた。出生体重と3期以上に進行した症例の頻度の間,および出生体重と治療を要した症例の割合との間には,それぞれ強い相関があった。
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