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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (2)

眼窩筋炎として加療後に悪性リンパ腫へ進展した1例

著者: 高橋康子1 小幡博人1 金井信行2 水流忠彦1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室 2自治医科大学病理学教室

ページ範囲:P.295 - P.299

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要約 64歳女性が2か月前からの左眼の上眼瞼腫脹と眼球突出で受診した。磁気共鳴画像検査(MRI)で左眼上直筋に肥厚があり,眼窩筋炎と診断した。プレドニゾロン内服で軽快したが,18か月後に激しい眼痛,頭痛,複視が左眼に生じた。MRIで上直筋を中心に眼窩内に広がる腫瘍性病変があり,生検を行った。免疫組織化学的検索と免疫グロブリンの遺伝子再構成の結果から,悪性リンパ腫と診断した。眼窩筋炎で初発し,悪性リンパ腫に発展した1例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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