icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (2)

特発性黄斑円孔に対する網膜内境界膜剝離後の網膜厚

著者: 沖田和久1 荻野誠周1 渥美一成2

所属機関: 1新城眼科 2総合上飯田第一病院眼科

ページ範囲:P.305 - P.309

文献購入ページに移動
要約 硝子体手術で閉鎖が得られた特発性黄斑円孔55眼について,術後1年以上の時点で網膜厚を測定した。内境界膜剝離を24眼で併用し,31眼では併用しなかった。網膜厚測定には光干渉断層計(OCT)を用いた。測定部位は,中心窩に相当する部位(中心網膜厚)と,中心窩から700μm離れた上下左右の4点(平均網膜厚)とした。中心網膜厚は,内境界膜剝離群で188.9±57.1μm,非剝離群で126.0±30.5μmであり,有意差があった(p<0.0001)。平均網膜厚と術後視力については,両群間に有意差はなかった。内境界膜剝離群では非剝離群よりも中心窩陥凹が減少していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?