icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (2)

成人T細胞白血病に続発したサイトメガロウイルス網膜炎の1例

著者: 久志雅和1 新城光宏1 大城一郁2 岸本信三2

所属機関: 1沖縄県立那覇病院眼科 2沖縄県立那覇病院内科

ページ範囲:P.317 - P.320

文献購入ページに移動
要約 46歳女性が左眼霧視で受診した。1年前に成人T細胞白血病およびB型肝硬変と診断され,化学療法を受けていた。矯正視力は右0.8,左0.04であった。血管に沿う滲出斑と網膜出血が両眼の眼底にあった。サイトメガロウイルス(CMV)抗原陽性であり,サイトメガロウイルス網膜炎と診断した。ガンシクロビル点滴投与を開始し,その3週後に眼底所見が改善し,CMV抗原が陰性化した。成人T細胞白血病と化学療法による免疫抑制状態がサイトメガロウイルス網膜炎の誘因になったと推定される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?