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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻3号

2003年03月発行

文献概要

臨床報告

調節性内斜視に対する遠視矯正laser in situ keratomileusisの効果

著者: 伊藤美沙絵12 大野晃司2 高崎恵理子2 神垣久美子2 相澤大輔12 鈴木雅信2 向野和雄2 清水公也2

所属機関: 1北里大学大学院医療系研究科 2北里大学病院眼科

ページ範囲:P.357 - P.362

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目的:調節性内斜視に対する遠視矯正LASIKの成績の評価。症例:屈折性調節性内斜視4例。男性1例,女性3例で,年齢は22歳から30歳。全例に眼精疲労の訴えがあり,3名が遠視用眼鏡を使用中であった。裸眼での術前近見視力は平均0.3,等価球面度数は平均+5.36±1.43D,裸眼での近見水平眼位は10△~45△の内斜であった。結果:LASIK後の裸眼での近見視力は平均1.0,等価球面度数は平均+0.25±1.16D,裸眼での近見水平眼位は8△の内斜ないし正位であった。全症例で裸眼近見視力が向上し,眼鏡から解放され,水平眼位が改善した。上下斜視のない水平斜視のみの症例では,近見両眼視機能が改善した。結論:遠視矯正LASIKは,調節性内斜視に有効である。ただし,上下斜視が併発しているときには他の治療を併用することが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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