icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (3)

原田病に対する赤外蛍光眼底造影像と治療の評価

著者: 鈴木水音1 安田秀彦1 竹内忍2

所属機関: 1東京臨海病院眼科 2東邦大学医学部第2眼科学教室

ページ範囲:P.465 - P.469

文献購入ページに移動
要約 両眼発症の原田病19例の赤外蛍光造影所見と治療経過を検索した。赤外蛍光造影では,脈絡膜中大血管の不明瞭化と数の減少,低蛍光斑の散在,脈絡膜血管透過性亢進による過蛍光などが特徴的であった。これらの所見は,フルオレセイン蛍光造影では診断が困難な症例でもみられ,診断に有用であった。治療によって漿液性網膜剝離が消失し,フルオレセイン蛍光造影所見がほぼ正常化している時期でも,赤外蛍光造影では脈絡膜循環不全を示す所見が得られた。赤外蛍光造影による所見をもとに治療を行った症例は良好な経過を示した。原田病の詳細な病態の把握,診断,治療の評価に赤外蛍光造影が有用な補助手段であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら