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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (3)

毛虫の毒針毛による難治性ぶどう膜炎の1例

著者: 今泉敦志1 小池昇2 金明淑1 代田幸彦1 高橋春男2 稲冨誠3

所属機関: 1友愛記念病院眼科 2昭和大学医学部附属豊洲病院眼科 3昭和大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.471 - P.475

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要約 65歳男性の右眼角膜が毛虫の毒針毛で刺された。受傷から20か月後に眼痛と視力低下で紹介され受診した。右眼視力は手動弁で,眼圧は47mmHgであった。右眼に瞳孔ブロック,虹彩ルベオーシス,白内障があり,眼底は透見不能であった。虹彩切除などで眼圧は正常化したが,薬物治療にもかかわらず眼内炎は増悪と寛解を繰り返し,前房畜膿が反復して起こった。初診から16か月後に水晶体摘出術を行い,これに続く硝子体切除術の際に硝子体腔から毒針毛を摘出した。眼内炎は消退し,手術から1年経過した現在,0.3の右眼視力を維持している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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