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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (3)

ダウン症以外の知的障害児にみられる屈折異常と斜視

著者: 富田香1 大塚晴子1 釣井ひとみ1 加藤久美子1 木村明子1 角田祥子2 佐島毅3

所属機関: 1平和眼科 2うめだ・あけぼの学園 3国立特殊教育研究所

ページ範囲:P.515 - P.519

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要約 過去62か月間に経験したダウン症候群を除く知的障害児103例の眼所見をまとめた。初診時年齢は11か月から12歳7か月,平均4歳10か月であった。知的障害の原疾患は,染色体異常11例,脳性麻痺8例,その他18例,不明66例であった。調節麻痺下で,+4D以上の遠視が18例(17.5%),-4D以上の近視が10例(9.7%)にあった。2D以上の乱視が51例(49.5%)にあり,90.6%が直乱視であった。不同視が16例(15.5%)にあった。眼鏡は77例(74.8%)に必要であった。水平斜視が49例(47.6%),上下斜視が21例(20.4%)にあり,10例(20.4%)が手術適応であった。知的障害児は検査が困難なので放置されている例が多いが,屈折異常と斜視の合併が多いために,視覚感受性期間内に積極的な治療が望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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