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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (3)

Shaken baby syndromeが疑われた乳幼児の2例

著者: 池脇淳子1 山田喜三郎1 古嶋正俊1 是松聖悟2 泉達郎2 中塚和夫1

所属機関: 1大分医科大学眼科学教室 2大分医科大学小児科学教室

ページ範囲:P.527 - P.531

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要約 Shaken baby syndromeが疑われる2例を経験した。1例は生後7か月の男児で硬膜下血腫があり,両眼に網膜出血斑が散在している。他の1例は生後2か月の男児で硬膜下液貯留と硬膜下血腫があり,左眼に網膜出血斑と黄斑部色調不良,右眼に円孔に類似する赤色黄斑があった。これら黄斑部の異常所見はその後不明瞭化した。虐待や強い揺さぶりの既往を両親は否定したが,眼底所見と画像検査などからshaken baby syndromeが推定された。本症候群の診断とその後の再発を防ぐ上で,眼科医が果たす役割は大きい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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