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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (3)

中心窩の深さと視力の関係

著者: 隈上武志1 日下野勉1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬学研究科眼科学・視覚科学教室

ページ範囲:P.541 - P.543

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要約 健常者46例92眼について,中心窩の深さと視力との関係を検索した。年齢は23歳から31歳,平均24歳である。屈折は+6Dから-13Dの範囲にあり,7眼を除き正視から-8Dの範囲にあった。屈折異常以外に眼科的に問題がある例と,2D以上の乱視眼はあらかじめ除外した。光干渉断層計(optical coherence tomograph:OCT)で中心窩を通る水平面で眼底を走査し,中心窩と傍中心窩の厚さの比を「中心窩の深さ」と定義した。視力はランドルト環で測定し,距離は5mに限定しなかった。裸眼視力は0.01から2.6の範囲,最良矯正視力は1眼を除き1.2から2.6の範囲にあった。近視の度数が強いほど中心窩が有意に深く(r=0.264,p=0.011),裸眼視力が不良であるほど中心窩が深かった(r=0.238,p=0.022)。中心窩の深さと矯正視力の間には有意な相関がなかった(r=0.007,p=0.950)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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