icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (3)

圧迫性視神経症をきたした巨大頸動脈瘤の1例

著者: 池田久美1 川上玲奈1 北島秀一1 石原淳1 塚原隆司2

所属機関: 1北信総合病院眼科 2北信総合病院脳神経外科

ページ範囲:P.583 - P.586

文献購入ページに移動
要約 36歳男性が2か月前からの右眼の視力低下と視野異常で来院した。矯正視力は右30cm指数,左0.7で,右眼に視神経萎縮があり,RAPD(relative afferent pupillary defect)が陽性であった。脳血管造影などで30×25mm大の右側巨大内頸動脈瘤があった。まず総頸動脈結紮術,ついで内頸動脈結紮術を行い,動脈瘤は縮小した。これとともに,視力と視野は改善し,初診から27か月の現在,右0.09,左1.2の視力を得ている。経過中に,両眼の視力と視野に経時的な変動があった。これは,巨大動脈瘤による視神経圧迫のほかに,微小循環障害や視神経の栄養血管の虚血性障害の関与があるためと推定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら