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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

臨床報告

分散型粘弾性物質使用による完全脱臼水晶体摘出

著者: 橋本秀人1 平井樹男1 稲垣みどり1 那波佳月子1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院眼科

ページ範囲:P.605 - P.609

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要約 69歳女性の両眼で,膨化白内障化した水晶体が硝子体腔に完全脱臼した。これの摘出を全身麻酔下で右眼に対して行った。まず硝子体切除を行い,低分子量分散型粘弾性物質(VISCOAT(R))を水晶体後方に注入して浮上させ,輪匙で強角膜切開創から摘出した。注入した粘弾性物質を吸引除去し,眼内レンズを挿入,縫着して手術を終わった。術中または術後に合併症はなかった。脱臼水晶体の摘出に本法は有用かつ安全であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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