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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

臨床報告

広画角デジタル眼底カメラを用いた小児蛍光眼底造影

著者: 天野恵美1 佐藤美保2 岡本洋子1 寺崎浩子1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室 2浜松医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.615 - P.619

文献概要

要約 画角120度のデジタル眼底カメラを用い,乳幼児10例に全身麻酔下での蛍光眼底造影検査を計25回行った。年齢は生後3か月から6歳であり,疾患の内訳は,網膜芽細胞腫4例,コーツ病3例,家族性滲出性硝子体網膜症2例,網膜血管病変1例である。所見は静止画または動画として記録した。モニタ画面で得られた画像を参考にして,症例によっては引き続いて光凝固を行った。使用した装置(RetCam 120(R))は,操作が簡便,広画角なので短時間で撮影が可能,造影所見がただちに得られる,複数の医師による観察が可能,過去の画像との比較が容易,眼底写真との比較対比が可能などの利点がある。これらの特徴から,本装置は小児の眼底疾患に対して特に有用であると評価される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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