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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻4号

2003年04月発行

臨床報告

赤池の情報量基準を用いたサルコイドーシス患者における臨床検査所見

著者: 大西礼子1 島川眞知子1 堀貞夫1 清水悟2

所属機関: 1東京女子医科大学医学部眼科学教室 2東京女子医科大学医学部衛生学公衆学教室

ページ範囲:P.621 - P.624

文献概要

要約 サルコイドーシスの診断基準を再評価するために,サルコイドーシスの診断が確定したぶどう膜炎90例の臨床所見と検査データを検索し,他の肉芽腫性ぶどう膜炎125例のそれと比較した。評価には赤池の情報量基準(Akaike Information Criterion:AIC)を用いた。その結果,最も診断的価値が高い項目は,胸部X線異常所見(肺門部または肺野部),アンギオテンシン変換酵素(ACE)値の上昇,67Gaシンチグラム異常,ツベルクリン反応陰性化,両側肺門リンパ節腫脹(bilateral hilar lymphadenopathy:BHL)の5項目であった。現在の診断基準はγグロブリンとリゾチーム値上昇を含み,胸部X線異常所見とBHLを含んでいない。この後者2項目はサルコイドーシスの診断確定に必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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