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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

円錐角膜患者における全層角膜移植後のステロイド点眼と眼圧

著者: 石岡みさき12 榛村重人2 島崎潤2 深川和己12 坪田一男2

所属機関: 1両国眼科クリニック 2東京歯科大学市川総合病院眼科

ページ範囲:P.680 - P.682

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要約 全層角膜移植を行った円錐角膜59例59眼について,術後の眼圧と副腎皮質ステロイド薬点眼の関係を検索した。男性46例,女性13例であり,平均年齢は33歳であった。術後のステロイド薬には0.1%ベタメタゾンを使い,1日5回の継続点眼を原則とした。全例で術後1年以上の経過を観察した。眼圧上昇は29眼(49%)に,術後平均4.4か月で生じた。27眼では,点眼を0.1%フルオロメトロンに変更するか,抗緑内障薬点眼の追加で眼圧コントロールができた。ステロイド薬に反応して眼圧が上昇しやすい若年者が多い円錐角膜であっても,眼圧に注意すれば,ステロイド薬点眼を角膜移植後に使うことが可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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