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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

裂孔原性網膜剝離への硝子体手術と強膜バックリングによる角膜内皮細胞の変化

著者: 岩崎明美1 丸山泰弘1 大谷倫裕1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.683 - P.686

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要約 裂孔原性網膜剝離41眼に硝子体手術または強膜バックリングを行い,術後の角膜内皮細胞の変化を検索した。手術の内訳は,硝子体手術16眼,強膜バックリング20眼,硝子体手術に水晶体摘出を併用した5眼である。年齢は16~82歳,平均43歳である。手術から3か月後の角膜内皮細胞密度の減少率は,硝子体手術群0.5±9.3%,強膜バックリング群2.9±8.7%,水晶体摘出併用群22.0±13.0%であった。細胞密度が10%以上減少した症例では,術中の角膜上皮そう爬,水晶体後囊破損,虹彩リトラクターの使用,術後のフィブリン析出があり,前房内炎症の強さが角膜内皮細胞の減少に関係していることが推察された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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