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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

ヌンチャク型シリコーンチューブの下鼻甲介穿孔例

著者: 五嶋摩理1 三田哲子1 新妻卓也1 井藤紫朗2 朝岡勇3 松原正男1

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院眼科 2カネカメディックス 3朝岡眼科

ページ範囲:P.697 - P.699

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要約 70歳女性が右鼻涙管閉塞に対してヌンチャク型シリコーンチューブ挿入術を受けた。術直後は通水が良好であったが,2か月後から通水が不良となり,当科を受診した。鼻内視鏡検査で,下鼻甲介下部にチューブが2本穿孔,突出し,穿孔部位に発赤と隆起があった。チューブを抜去した直後に鼻涙管開口部から通水があった。20日後に仮道開口部は閉塞し,抜去から2か月後に鼻涙管開口部からの通水がなくなった。本手術では,通水があっても仮道に挿入されていることがあり,チューブ留置中に通水がなくなった場合にはその可能性が大きい。鼻涙管にチューブを留置する際に内視鏡で確認する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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