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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

翼状片頭部におけるガングリオシドの検討

著者: 松本直1 斉藤伸行1 松橋正和1

所属機関: 1東邦大学医学部第一眼科学教室

ページ範囲:P.705 - P.708

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要約 手術で得られた7例7眼の翼状片頭部のガングリオシド含量を測定した。さらに2眼では翼状片再発に対する手術で検体を採取した。同一眼から正常と思われる球結膜を採取し,対照とした。ガングリオシド含量は,翼状片では対照よりも高く,再発例ではさらに高かった。薄層クロマトグラフィで,翼状片頭部は正常結膜にはない複数の分子種を含んでいた。再発翼状片頭部は,これに加え,Rf値が低いポリシアロガングリオシドを複数含んでいた。ガングリオシドはそれぞれの分子種単独でも生理活性がある。ガングリオシドの量的,質的変化が,翼状片の発生と再発に密接に関連している可能性を,上記の結果は示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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