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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

カルテオロールとラタノプロストの併用による眼圧下降効果

著者: 河合裕美1 林良子1 庄司信行23 森田哲也3 平山さをり3 根本徹4 兒玉安代4 清水公也13

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室 2北里大学医療衛生学部視覚機能療法学 3北里大学大学院医療系研究科 4海老名総合病院眼科

ページ範囲:P.709 - P.713

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要約 カルテオロールまたはラタノプロストを単独で使用していて,病期に応じた目標眼圧に達していない16例16眼に対し,もう一方の点眼薬を追加したときの眼圧下降効果と副作用をprospectiveに検索した。症例の内訳は,原発開放隅角緑内障12眼と正常眼圧緑内障4眼である。その結果,目標達成が,カルテオロール追加群8眼中4眼(50%),ラタノプロスト追加群8眼中5眼(63%)で得られた。6か月以上の最終観察時点での平均眼圧には,両群間に有意差がなかった。角膜障害が5眼(31%)に生じた以外には,特に副作用はなかった。以上の所見は,カルテオロールとラタノプロストの併用療法が良好な眼圧下降効果を示すことと,他の組み合わせよりも角膜障害の発生頻度が低いことを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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