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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

糖尿病黄斑浮腫の光干渉断層計による分類および硝子体手術の術後経過

著者: 木村徹志1 高木均1 加藤真理1 桐生純一1 西脇弘一1 王英泰1 鈴間潔1 植村明嘉1 渡部大介1 菅波絵理1 広瀬文隆1 栗本雅史1 本田孔士1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科眼科学教室

ページ範囲:P.723 - P.728

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要約 硝子体手術による後部硝子体剝離形成を糖尿病黄斑浮腫16眼に行い,その術後経過を術前の浮腫形態と比較した。浮腫の形態は光干渉断層計(OCT)で評価し,Kishiらの分類を用いた。術前の黄斑浮腫は,囊胞様黄斑浮腫にスポンジ様腫脹を伴うもの9眼,スポンジ様腫脹3眼,漿液性網膜剝離にスポンジ様腫脹を伴うもの4眼であった。それぞれの群の術前視力は0.15,0.25,0.35,術後視力は0.15,0.46,1.02であった。漿液性網膜剝離にスポンジ様腫脹を伴う群で視力の改善が顕著であり,この形の糖尿病黄斑浮腫に対して後部硝子体剝離形成術が特に奏効すると推定される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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