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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

網膜全周切開黄斑移動術の長期成績

著者: 出口裕子1 北岡隆1 宮村紀毅1 宿輪恵子1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬科学研究科眼科学・視覚科学科

ページ範囲:P.729 - P.731

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要約 周辺部網膜全周切開による黄斑移動術を行い,2年以上の経過が追跡できた19眼について,その長期経過を検索した。内訳は加齢黄斑変性13眼,近視性脈絡膜新生血管6眼である。術中と術直後の合併症が89%と高率で,術後早期の視力は不安定であった。3か月以降になると視力は安定し,最終視力は11眼(58%)で2段階以上改善し,4眼(21%)で不変,4眼(21%)で悪化した。各1眼で脈絡膜新生血管の再発と黄斑円孔が術後20か月以降に生じた。本手術後の長期経過は概して良好であったが,なお長期の経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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