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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

各種アクリル製眼内レンズの家兎水晶体上皮培養細胞への影響

著者: 松島博之1 向井公一郎12 吉田紳一郎1 吉田登茂子1 澤野宗顕1 妹尾正1 小原喜隆1

所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室 2ニュービジョン眼科研究所

ページ範囲:P.755 - P.759

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要約 目的:培養した水晶体上皮細胞に各種のアクリル製眼内レンズ(IOL)が及ぼす影響の検討。方法:生後8週の白色家兎から水晶体上皮細胞を採取し,IOL上にこれを播種した。96時間後に細胞の発育を停止させ,ヘマトキシリン・エオジンで染色し,コラーゲン膜上とIOL表面の細胞密度と性状を生体顕微鏡で観察した。アクリル製IOLには,疎水性3種と親水性1種を用いた。結果:親水性IOL表面には細胞付着が少なく,コラーゲン膜上には伸展していた。疎水性IOL表面には多数の細胞が付着し,コラーゲン膜上の伸展が少なかった。細胞の形状は,各IOL間で異なっていた。結論:親水性と疎水性アクリル製IOLでは,その種類により,後発白内障の発生頻度と伸展細胞の性状に特異性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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