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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

外傷性眼球脱臼に対し眼球整復術を施行した1例

著者: 鈴木崇弘1 山家麗1 赤塚一子1 松倉修司1 河合憲司1

所属機関: 1東海大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.833 - P.835

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要約 58歳女性が軽トラックを運転中に乗用車と正面衝突し,車内の突起物で顔面を強打し,その直後に受診した。矯正視力は右0,左1.2であった。右眼の球結膜が全周にわたって断裂し,前房出血があり,眼球が眼瞼前に脱臼していた。CT検査で右視神経の離断があった。眼窩骨折はなかった。即日全麻下で眼球の眼窩内への整復を行った。以後の経過は良好であり,受傷から約14か月後の現在,眼球は温存された状態にあり,中等度の眼球運動があり,整容的に患者は満足している。外傷性の眼球脱臼に対して眼窩内整復術が奏効した1例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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