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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

外傷性隅角毛様体損傷の超音波生体顕微鏡による検討

著者: 和田園美1 河野剛也1 平林倫子1 白木邦彦1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科視覚病態学

ページ範囲:P.861 - P.865

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要約 鈍的眼外傷後の29眼の隅角と毛様体を,超音波生体顕微鏡(UBM)で観察した。毛様体解離が4眼にあり,すべて強膜に沿う毛様体の裂隙を呈していた。この4眼中3眼には,眼圧が正常化したのちでも,隅角鏡では見えない限局性の毛様体解離ないし脈絡膜剝離があった。隅角後退が25眼にあり,さまざまな程度の毛様体実質への切れ込みの形を示した。受傷から10日以内の新鮮例12眼中4眼に,毛様体浮腫または脈絡膜剝離があった。鈍的外傷眼をUBMで観察することで,毛様体解離,隅角後退,毛様体浮腫,脈絡膜剝離などの客観的評価が可能であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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