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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (4)

多彩な眼症状を示した再発性多発性軟骨炎の症例

著者: 岡見豊一1 松永裕史1 白数純也1 佐々木奈穂1 畑埜浩子1 三上義人2

所属機関: 1関西医科大学附属香里病院眼科 2藤本病院眼科

ページ範囲:P.867 - P.871

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要約 再発性多発性軟骨炎がある48歳男性と65歳女性に眼病変が発症した。2症例に共通して,両側の耳介軟骨炎,多発性関節炎,強膜炎,虹彩毛様体炎があった。1例には両眼の視神経乳頭浮腫と網膜出血があった。他の1例には虹彩毛様体に前房蓄膿が併発し,角膜の浸潤と浮腫があった。副腎皮質ステロイド薬の局所投与は効果が不十分であり,これとコルヒチンの全身投与で著効が得られた。再発性多発性軟骨炎では眼病変の合併が多く,診断的価値があることを示す2症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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