文献詳細
特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)
文献概要
要約 過去14年間に当科で手術または生検を行い,病理組織学的に診断された15歳以下の眼窩腫瘍56例を検索した。男児27例,女児29例であり,初回手術時の年齢は2歳児14例が最も多かった。1例を除き,全例が片眼発症であった。腫瘍の部位は,筋円錐内7例,筋円錐内外8例,筋円錐外41例であった。筋円錐外の内訳は,眼窩上側10例,眼窩下側1例,眼窩耳側1例,涙腺部3例,眼窩縁25例であった。手術または生検の方法は,経眼窩縁49例,経頭蓋底7例,経結膜1例であった。経眼窩縁法のうち,6例が骨形成的骨切除を必要とした。良性腫瘍51例(91%),悪性腫瘍5例(9%)であり,その組織型は,類皮囊腫50%,血管腫23%などであった。
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