icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻6号

2003年06月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)

透見不能な硝子体出血の治療成績

著者: 服部友洋1 廣瀬浩士1 安井修1 今井仁1 安藤文隆2

所属機関: 1国立名古屋病院眼科 2アイケア名古屋クリニック

ページ範囲:P.959 - P.962

文献購入ページに移動
要約 眼底が透見不能な原因不明の硝子体出血11例11眼に対して,過去5年間に硝子体手術を行った。年齢は44~92歳,平均72歳である。発症から手術までの期間は4~730日,平均117日であり,術後観察期間は90~390日,平均206日であった。術中診断は,網膜裂孔または裂孔原性網膜剝離4眼,網膜細動脈瘤3眼,網膜静脈分枝閉塞症3眼,加齢黄斑変性1眼であった。網膜裂孔,または裂孔原性網膜剝離の4眼では早期に手術が行われ,視力転帰がよかった。長期間放置され,手術適応を逸した網膜下出血では視力転帰が不良であった。原因が不明で重度の硝子体出血に対しては,術後に判明する原疾患にかかわらず,硝子体手術を発症から1か月以内に行うことが望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら