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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻6号

2003年06月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)

原田病高齢者の臨床像とICG蛍光眼底造影の特徴

著者: 青田知子1 えび澤伸介1 村山耕一郎1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.979 - P.983

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要約 過去5年間に原田病患者30例が当科を受診した。男性11人,女性19人で,すべて両眼発症であった。年齢は10~73歳,平均47.1歳であった。30歳以上が29人(97%),60歳以上が5人(16.7%)で従来の報告よりも高齢者が多かった。病型を,前眼部型,眼底型,両者を含む混合型に分けるとき,30歳代では眼底型が57.1%であるのに対し,60歳以上はすべて混合型であった。乳頭浮腫は,40歳未満で12.5%,40歳以上で59.9%にあった。乳頭浮腫がある症例では,インドシアニングリーン蛍光造影で,脈絡膜造影開始が有意に遅延していた。加齢とともに脈絡膜を含む眼内循環動態が変化し,原田病での臨床像に関係している可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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