文献詳細
特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)
文献概要
要約 眼サルコイドーシスとして治療または観察中の4例に網膜細動脈瘤が発生した。細動脈瘤は3例が片眼性,1例が両眼性であった。すべて女性で,年齢は51,54,62,66歳であり,細動脈瘤の好発年齢よりも若かった。全例に高血圧などの動脈硬化性疾患があり,3例に重篤な心疾患があった。細動脈瘤はぶどう膜炎が鎮静化した時期に出現した。治療として3眼に光凝固を行った。動脈硬化性疾患がある眼サルコイドーシスでは,炎症の鎮静期に網膜細動脈瘤が発生する可能性があるので注意を要する。
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