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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻6号

2003年06月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)

脈絡膜新生血管抜去術時の網膜色素上皮自家移植

著者: 広瀬朝士1 島田宏之1 藤田京子1 森隆三郎1 湯沢美都子1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.1001 - P.1004

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要約 加齢黄斑変性症8例8眼に中心窩脈絡膜新生血管の抜去手術を行い,同時に中間周辺部から採取した網膜色素上皮を自家移植した。年齢は57~79歳,平均70歳であり,新生血管の大きさは6眼がGass分類の1+2型,2眼が1.5乳頭径以上の2型であった。視力はすべて0.3以下であった。術中と術後29~36か月,平均32か月の経過観察で,重篤な合併症はなかった。網膜色素上皮を採取,または移植した部位に新生血管の出現はなかった。1眼で,新生血管抜去部の縁に新生血管が1年後に再発した。移植した網膜色素上皮は凝集塊として接着したが,機能はなかった。網膜色素上皮の採取法と移植法の検討が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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