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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻6号

2003年06月発行

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)

非選択的β遮断薬からベタキソロール点眼への切り替えによる緑内障性視野に対する影響

著者: 竹中宏和1 廣岡一行1 白神史雄1

所属機関: 1香川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1011 - P.1013

文献概要

要約 β遮断薬を点眼している緑内障10例18眼をベタキソロール点眼に切り替え,前後各2年間の視野への影響を検索した。病型は原発開放隅角緑内障12眼,正常眼圧緑内障4眼,慢性閉塞緑内障1眼,落屑緑内障1眼である。12眼ではチモロール,6眼ではカルテオロールを使用中であった。切り替え前の平均眼圧は16.6±0.7mmHg,切り替え後は15.7±0.8mmHgで有意差はなかった。視野はハンフリー自動視野計で評価した。平均網膜感度変化指数(mean deviation:MD)値は切り替え前では悪化傾向があったが,切り替え後には変化がなかった。緑内障性視野障害の進行に対し,ベタキソロール点眼が非選択的β受容体遮断薬と比較して有効である可能性を示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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