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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻6号

2003年06月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)

後囊破損した白内障手術後の高眼圧に対する手術治療

著者: 斉藤恭子1 竹内篤1 中村幸生1 水谷匡宏1 三宅豪一郎1 五十川博士1 小池伸子1 久田佳明1 岩城正佳1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1021 - P.1024

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要約 白内障手術中に後囊が破損した症例中6例6眼で,持続する術後高眼圧に対して手術が必要であった。3眼では眼圧上昇の原因が同定できた。粘弾性物質の前房内残存,水晶体核の硝子体への落下,前房出血と炎症の各1例がそれである。これら3眼ではその原因を手術的に除去することで眼圧が正常化した。他の3眼中1眼には落屑症候群があり,2眼では高眼圧の原因が同定できなかった。これら3眼では最終的に緑内障手術が必要であった。眼圧上昇の危険因子がある症例では,白内障手術に際して十分な注意を払い,併発症を避けるべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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