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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻6号

2003年06月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)

ステロイドパルス療法を行った地図状脈絡膜炎の1例

著者: 原田祐子1 加藤勝1 朝岡亮1 堀田喜裕1

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1091 - P.1094

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要約 26歳男性が6日前からの左眼霧視と上方の視野欠損で受診した。矯正視力は右1.5,左1.2であった。左眼黄斑の下方に2~3乳頭径大の地図状萎縮があり,その上縁に浮腫があった。この萎縮巣はフルオレセイン蛍光造影で早期に低蛍光,晩期に色素漏出を伴う過蛍光を呈し,インドシアニングリーン蛍光造影で早期から晩期まで低蛍光であった。2週後に萎縮巣が中心窩に達し,視力が0.2に低下した。副腎皮質ステロイド薬のパルス療法で病変が寛解し,0.9の視力を現在までの1年間維持している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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