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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻6号

2003年06月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)

糖尿病網膜症による血管新生緑内障の目標とする光凝固数

著者: 木内克治1 山田晴彦1 河合江実1 藤関義人1 和田光正1 森口佳映1 津村晶子1 畑埜浩子1 松村美代1

所属機関: 1関西医科大学眼科

ページ範囲:P.1099 - P.1103

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要約 目的:糖尿病網膜症に併発した血管新生緑内障に対して必要な光凝固数の推定。対象:虹彩または隅角に新生血管がある糖尿病網膜症で,過去6年間に光凝固を行い,6か月以上の経過観察ができた29例40眼を検索した。男性22例32眼,女性7例8眼で,年齢は33~74(平均58)歳であった。結果:行われた光凝固数は,1眼あたり613から4,655発で,中間値は1,725発であった。最終視力は,光凝固数が中間値の1,725発以上の群がそれ以下の群よりも有意によかった(p<0.05)。結論:糖尿病網膜症に続発する血管新生緑内障に対しては,1,725発以上の光凝固を追加して治療するべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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