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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻6号

2003年06月発行

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (5)

腎移植後にサイトメガロウイルス網膜炎を発症した1例

著者: 澤田麻友1 中神哲司1 堀田喜裕1 加藤勝2 畑徳昌3 小林貴子4

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室 2聖隷三方原病院眼科 3成田記念病院眼科 4富士宮市立病院眼科

ページ範囲:P.1104 - P.1107

文献概要

要約 49歳女性が右眼の飛蚊症を主訴として受診した。7か月前に慢性糸球体腎炎による腎不全に対して母親から生体腎移植を受け,複数の免疫抑制剤が投与されていた。視力は良好であったが,右眼眼底に滲出斑と小出血斑が散在していた。房水からサイトメガロウイルス―DNAが検出され,サイトメガロウイルス網膜炎と診断した。腎移植後にガンシクロビル(GCV)の全身投与を受けた際に肝機能障害を起こしていたので,GCVの硝子体内注入を4回行い,使用中の免疫抑制剤を減量した。さらに,右眼の病巣周囲に光凝固を施した。以後眼底病変は軽快し,2年後の現在まで再発はない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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