icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻7号

2003年07月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (6)

健常眼の高次波面収差の定量解析

著者: 伊藤美沙絵12 大野晃司23 清水公也2 相澤大輔2 鈴木雅信2 藤澤邦俊2 魚里博1 向野和雄12

所属機関: 1北里大学医療衛生学部 2北里大学病院眼科 3神奈川歯科大学横浜クリニック眼科

ページ範囲:P.1203 - P.1207

文献購入ページに移動
要約 目的:健常な眼球の光学系全体,すなわち全屈折の波面収差の定量的解析。対象と方法:屈折異常以外に異常がない90名115眼の全屈折を波面収差測定装置で測定し,装置に内蔵のZernikeの多項式に展開し算出した。収差,屈折度,5mmと7mmの瞳孔径による値を検討項目とした。結果:各次数が収差の総和に占める割合は,2次85.8%,3次8.1%,4次4.4%,5次1.7%であった。屈折度数と高次収差の間に相関はなかった(Spearmanの順位相関:r=0.042,p=0.742)。収差は瞳孔径5mmよりも7mmで有意に大きかった(Wilcoxon符号順位検定:p<0.01)。結論:高次収差は屈折度とは相関せず,瞳孔径が大きいとき高次収差が増大した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?