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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻7号

2003年07月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (6)

コンタクトレンズケア行動に影響する心理社会的要因に関する予備的研究

著者: 樋口倫子12 橋本佐由理1 宗像恒次1 劉頴1 樋口裕彦2

所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学 2ひぐち眼科

ページ範囲:P.1215 - P.1220

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要約 コンタクトレンズのケア行動に影響する心理社会的要因を,コンタクトレンズ使用者203名について調査した。自記式質問紙表を配布し,実行されているコンタクトレンズのケア行動と被調査者の心理特性の記入を求めた。その結果,コンタクトレンズのケア実行度には年齢と正の相関があり,感情や感覚を認知して表現することの困難度(アレキシサイミア傾向)と負の相関があった。コンタクトレンズのケア実行度は,ハードないし従来型ソフトコンタクトレンズ使用者よりも,1日型ディスポーザブルないし頻回交換ソフトコンタクトレンズ使用者のほうが高かった。望ましいコンタクトレンズのセルフケア行動の支援には,使用者自身の感情や感覚の認知能力と表現能力を向上させるための,心理的援助が必要と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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