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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻7号

2003年07月発行

文献概要

特集 第56回日本臨床眼科学会講演集 (6)

ブロムフェナク点眼液の白内障術後投与における有効性と副作用の検討

著者: 髙松太1 城山敬康2 斎藤裕3 市川一夫1

所属機関: 1社会保険中京病院眼科 2冨田眼科クリニック 3斎藤眼科医院

ページ範囲:P.1233 - P.1237

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要約 白内障手術後に用いるブロムフェナク点眼液の抗炎症効果,視力変動,角膜上皮障害を2施設での186眼について検討した。ジクロフェナクの点眼をした108眼を対照として比較した。術後28日までの炎症と90日までの視力には,両群間に有意差がなかった。術後28日までの角膜上皮障害は,施設1ではジクロフェナク投与群にのみ生じ,施設2では両群間に差がなかったがジクロフェナク投与群にのみ重症例があった。以上の結果から,白内障術後の炎症と視力経過についてブロムフェナク点眼液はジクロフェナク点眼液と同様な効果があり,角膜上皮障害が少ないと評価される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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