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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻7号

2003年07月発行

文献概要

臨床報告

色光を用いたLow Vision Evaluatorによる末期緑内障患者の視機能評価

著者: 高橋佳奈1 中川陽一1 桑原創一郎1 布施昇男1 秋山博1 中澤徹1 番裕美子1 玉井信1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科感覚器病態学講座眼科学分野

ページ範囲:P.1257 - P.1260

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要約 末期緑内障36眼の視機能を,色光を用いる全視野刺激型光覚刺激装置(Low Vision Evaluator)で検索した。矯正視力は,0.5以上が29眼,0.4未満が7眼であり,中心視野に緑内障性感度低下があった。光覚刺激装置では,刺激用ゴーグル内に20cd/m2の白色背景光をおき,刺激光として,赤色(644nm),青色(470nm),緑色(525nm)の発光ダイオードを用いた。本装置の青色を用いた測定結果は,ハンフリー静的視野計で得られたtotal deviationの中心4点と高い相関を示した(r=0.72,p<0.001)。本装置が末期緑内障眼の視機能の評価に有用であることを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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