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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻8号

2003年08月発行

特集 ベーチェット病研究の最近の進歩

ベーチェット病患者のQOLと国際交流

著者: 西田朋美1 水木信久1 大野重昭2

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学講座 2北海道大学大学院医学研究科視覚器病学分野

ページ範囲:P.1328 - P.1332

文献概要

はじめに

 ベーチェット病は,わが国の三大ぶどう膜炎の1つであり,現在も原因不明の難治性疾患の代表例である。厚生労働省の診断基準にも示されている通り,再発性口腔内アフタ,眼症状,皮膚症状,外陰部潰瘍を主症状とし,増悪と寛解を繰り返す全身性炎症疾患である。さらには,特殊型に代表されるように,血管,神経,腸管などにも反復性炎症を起こし得る。このように,全身的に症状が現れるうえ,原因もはっきりせず,治療法も確立しているとはいいがたい難病であるがゆえ,程度の差こそあれ患者,および患者家族は多岐にわたる悩みを抱えるケースが多い。ここでは眼症状を伴うベーチェット病患者のQOLに主に焦点をあてながら考察するとともに,最近徐々に整えられつつあるベーチェット病患者の国際交流に関して最新情報を含めて紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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