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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻8号

2003年08月発行

文献概要

やさしい目で きびしい目で 44

産休,育休(2)

著者: 外園千恵1

所属機関: 1京都府立医科大学

ページ範囲:P.1355 - P.1355

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 前回のつづきとして今回は,産休,育児休暇を取るにあたっての具体的テクニックと心構えについてお話しします。

 まず出産がわかった段階で,切迫流産や早産にならないように,仕事をしていない妊婦さん以上に細心の注意を払わなくてはいけません。日曜に遠出をして遊び,翌週に切迫流産で勤務停止などということは言語道断です。かつて切迫で急に休んだ後輩が,その直前に自転車を乗り回していたと聞いて本当に驚きました。勤務時間内はちょっとした合間に横になるなど周囲に迷惑をかけずに休む工夫をし,プライベートの時間は家事の手を抜いて体への負担を減らしましょう。仕事をしている分プライベート時間は安静に,遊ぶことは控える必要があります。それでも切迫になった場合には,速やかに上司に事情を伝えて休みましょう。誠意を持ってまじめに働いていれば,休むことになってしまっても引け目を感じる必要はありませんが,突然のことに誰が代理で診療してくれたのかを把握して,感謝の気持ちを持つようにしましょう。切迫で休む見込み期間を職場に伝えなくてはなりません(何も伝えてこない人がいますが,論外です)。産科的に見込みをたてるのが難しいことは確かですが,短めに職場に伝えて追加で休み続けるよりも,長めに伝えて可能なら切り上げて復帰するほうがずっとよいです。無事出産したら報告することはもちろん,産後1か月頃に母子の健康状態と,いつから復帰できるかを上司に伝えましょう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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